おしらせ

2018-06-01 10:00:00

今日、近所のきみ子婆ちゃんは灰になった

 10日前に借りてきた本6冊を読み終えて。今夜は手持無沙汰。久々にレコードをかける、ジャニスイヤンを聞きながら納豆発酵液(えひめAI)を仕込んだり書類の片づけなどをしているが、中々はかどらない。読んだ本が消化できていないのだ。面白くてどんどん読む、これではテレビを見ているのと同じだとも思う、10代の頃でも読みながら線を引き、コメントを書き込んでいた。図書館の本はきれいに返さねばね。また読み返せばいい、今は本の良さに浸っていればいい。 この所仏教関係が多い、今回は西行に一休、五木さん「天命」、あと農業書に小沢正一さん2冊。小沢さんの昭和の芸能史は大好きだが、古くからの花魁や博打の奥深い世界も教えてくれる。平安時代には大蔵省や文部省の様に重要な部門を「別当」とよび管轄していたが「巫女別当」「双六別当」もあった。芸能一覧には「泥棒の名人」までも記されているという。宗教も良いが、人間臭き裏の歴史はまた格別。

 DVDも1枚借りてこれるので、「うなぎ」を借りてきた。観た次の日、カンヌ映画祭で「万引き家族」がパラネドール受賞のニュース、これは様々な国でも報道されていた、やはりカンヌはそれなりのもんなんだね、「うなぎ」は27年前の今村監督の受賞作品、なんだこの偶然は、図書館の神様からのプレゼントかな。

 玉ねぎの草刈りをしていたら、メスのキジが羽を広げてすぐ手の届く所でじっと睨みつけている。「はっはあ、巣を荒したか」、作業を続けたた。キジの母ちゃんはちょっと残った草の陰で卵を抱いていた。良かった、でも睨んでいる。

2018-06-01 09:59:00

はまってしまった、読書に無我夢中

 1週間前田植えを終え、水の調整や「まざし」(空いた所に補植)作業を空いた時間に日々行っている。その作業中「ぴーひよろ」との鳴き声に空を見上げると、2羽のトンビが低空で円を描いていた。オオタカより一回りでかく、オオタカにはすぐ攻撃をかけるカラスも知らん顔してそばを飛んでいる。トンビの鳴き声は感動的だ。もっとも以前は聞こえていたカッコウの鳴き声はここ数年聞いてない。カッコウは「托卵」と言って、他の鳥の卵を巣から落とし、産卵し、産ませるといった非常に嫌な奴であるが、何故かチベット仏教の中では聖なる鳥として信奉されている。「鳥の仏教」(中沢新一訳)というチベットの民に愛されている本は、仏がカッコウに姿を変え他の鳥たちに教えを伝える話だ。短い本の中に仏教の全てのエッセンスが盛り込まれている、心を見つめる「小乗」、世の利を尽くす「大乗」、そして様々な流派な流派やアミニズム的な古代からの教えなどがコンパクトにおさめられているので、「どれが本当だ?」と迷うが、チベットの民は様々な宗派を超えた高度な宗教感覚を持っているのかもと思う。話はそれたが、カッコウの声を聴きたいな。

でも昨年は農地が減っている中農薬の売り上げが増えた、特に除草剤は30%も伸びている。虫や鳥などの大絶滅作戦が進行している。なんで自然保護団体などは訴えないのか、環境系の学者たちは何をしている、知らないのはおれだけだったりして。夢なんだ、「ウサギ追いしあの山、小鮒つりしかの川」を取り戻したい、ただそれだけ。だから有機の農園の営農を確立したい。でも今読書に夢中、ひと休み。

2018-06-01 09:58:00

個人商店との付き合いは 深い縁

 流山から種屋が無くなって数年がたつ。その後、一番近い柏の店に通っているのだが、80をこえたよれよれの老夫妻がやっているので店は死にかかっている。年に数度大量注文をかけて揃えてもらっていたが、店に行っても新たな品種との出会いはほぼなく、在庫も少ないので、急な時には役に立たない、でも優しい人たちなので付き合ってあげたいなと、我慢していた。 先日、古い付き合いの婆ちゃんと話す機会があった。「息子さん、この前、草刈り機かけていたね、初めて見たよ」「1月にとうちゃんが行っちまったから、少しやるようになったんだよ」。一生懸命直売所などに野菜を出していたが、旦那の死後は営農をきっぱりやめて、さえない顔で散歩などしている。息子には人に頼んでトラクターの操作を教えてもらったとのこと。「スイカつくりてぇ、とほざいたかあら、ワタナベで種でも苗でも買ってこい、と言ったんだよ」、「いいべ、やらせろやらせろ、でもその種屋どうなの?」と聞いたら、とてもしっかりやっている店らしい、でもちょっと遠くなる。でも行きたい、でも柏の店には悪いなとも思う、よぼよぼながら一生懸命対応してくれるのにも応えたい。急に注文がなくなるといやだろうな、店を変える時には、はっきり理由を言って挨拶にいこうと思う、その後、店の前を通る時や、店の名を聞いた時に後ろめたさを思いたくはない、縁は縁だ、大切にしていきたい。

 オスメスの違いがはっきり分かるキジ、いつもペアでいた姿が、この所オスばかり、卵を抱き始めたんだ。草刈り時気を付けねば、母は逃げないので2回切った事がある。

2018-06-01 09:56:00

こんな時こそ 頭寒足熱

 首筋に焼けつくような熱さを感じる、育苗中の鉢苗はあっという間に干からびる。今朝も稲の箱苗の一部が干からびていたので慌てて水やりをした、頼む生きかえってね。たぶん何とかなるが、減収は免れないだろう。 そんな暑さとの戦いから家に帰ってくつろぐと、なんか寒い。家の中は20℃以上あるのに体感温度が狂わされている、すぐにストーブ内で豆炭に火をつけコタツを温める、「頭寒足熱」冬でも夏でも心がけるありがたい人類の知恵。

 いよいよ田植えが始まる、毎日トラクターで代をかいたり、田植え機の作業、ポケットの中の携帯電話はまるで聞こえないので、ベルト下の肌に付けて挟み込むと振動で必ず解る。でも大体股間に落ちていてそこで震えている、田植え時に「ちんこバイブレーター」とはなんとも情けない。だって田植えは超聖なる儀式、男は田をしつらえる事に専念し、女衆が「早乙女」として稲を植える。田植え前の節句の日に、菖蒲を家の周りに吊るし、女たちは家に籠り、邪を払い、禊をするのが端午の節句の始まり、「サ」は田植えのこと、5月は田植えの月「皐月」、「サオトメ」にふるまわれる御馳走は「さなぶり」、山の神を田に降臨していただき、オタマジャクシがあふれ、ドジョウやザリガニが這い出て、鳥やヘビ、カメたちも食べに集まり、様々な虫やトンボなどが群れ集い、産卵場所を求めて、フナや鯉も水路を登り田に入ってくる、田んぼは生命に満ち溢れる。この2千年の日本列島の自然の生態系は田んぼが大きく影響している。しかし今の化成肥料と農薬の稲作は命を消し続けている。変えよう。

1