おしらせ

2018-01-31 21:25:00

 

   極寒の中 希望への苦悩

 この一週間の寒波はさすがに身に沁みる、ここ数年つま先のカイロを使ったのは数日だが、毎日必要、ごっとんトイレの便座は電気で暖かいが隙間風でケツが冷たい。何より雪が解けないので、埋もれている野菜の収穫は大変、雪前に急いで収納したものもなくなりそう、ヤギも四日間、小屋の中なので、可愛そうで今朝は雪解け場所を探し回わり、ヤギたちも嬉しそうだった。極寒の中でももうトマトやナスピーマンたちがハウス内の電熱温床で発芽している、暖め過ぎると弱い苗になるのでトンネルの開け閉めは小まめにしなければ、そして一回忘れれば、一晩で全滅だ。この作業は3月半ばまで毎日の仕事、数十種類の苗はそれぞれに成育温度が違う、気の抜けない日々が続く。そしてこの時期は「糀屋」仕事と重なる、もし新しいスタッフがいなかったら、今頃は完全にぱにくって様々なミスを誘引していただろう、でも1週間前からユウタロウが働き出した。二十歳から5年間の各地での農業経験はさすが、勘所を知っているので、まだ数日ではあるが、毎日新しいことを伝える事が楽しい、辛い仕事もめげないしひるまない、ただ計算や書面類は苦手そうだ、明日運河での朝市がある、販売の初経験だ、どうなるかな。でもこの一週間で先のめどが立ち、何とか小まめに作業がこなせているし、気持ちも非常に楽になった。 でもでもでも、ユウタロウが決まった後に、身近な数人が名乗りを上げた、夕の嫁さんも入れなきゃならんし、規模拡大は必至だ、新しい展開へどうかじを向けるのか、懸命に考えなければいけない、嬉しい悲鳴だよね、まずは種を多めに注文だ。

2018-01-13 21:35:00

   富士山は迎えてくれた

 「富士山を見に行く」、娘二人はこの話にのった。毎年2日の朝は、4時ごろ出かけ、海や屋までご来光を仰ぎ、名高い寺社を参拝し昼過ぎには帰り、箱根駅伝の山登りを観るのが恒例となっている。年明けからはスタッフもいないし、子供らもついてこないかもと、年末まであまり計画も立てていなかったが、嬉しい誤算、以前、登った金時山や三つ峠付近を探していたら、富士展望の三大名所の足柄峠は、その城址後に車を降りて数分で行けるとのこと、ここだ。麻実とくるみ、くるのアイドル追っかけ仲間のユカちゃん、美大の大学院生、あと百姓仲間のコジ、早朝、西へと高速ひた走る、目の前にはスーパームーンのデカい月が、いい予感。峠に着き、10分もすると陽が登ってきた、後ろの雄大な富士山はその陽を受けとめ暖かそうに輝いている、両方に参拝した後、娘たちは富士山をバックに写真を撮っていた、その時、そこへオオタカが飛んできた、「あと、ナス!」と叫んだら、コジが「ボケナスー」と後ろに顔を出した。「なんかすごくねぇ」と騒ぎながら、さらに富士に向かってのドライブ、直下から仰ぎ見る嬉しさの中、世界遺産の浅間神社に到着。まずは駐車場探し、大きな寺社は初詣客で稼ごうと近所の空き地で呼び込み合戦が普通だが、ここは無い。多くの誘導員が広大な境内に案内し実の間に押し込む、無料。立派な社殿の前に参拝者が少し並ぶ、20人ほど集団が階段を登り参拝するまで、後ろは下で待つ、とても気持ちよく参拝ができた。下では振舞の樽酒参拝客に木槌で打ち開けさせていた、子どもも参加、「おもてなし」の極致、そうだよね、富士山だもの。

 

2018-01-04 21:58:00

   なんか信じられないお年玉

 年末の29日、2年間付き合ったルミちゃんとの最後の日、大量の注文の収穫を終へ、午後からの最後の仕事は「ヤギ小屋掃除」、「来ると思ってた」とにこやかに短時間で丁寧にこなしてくれた。素直でしっかりやる頑張り屋さん、でも大きな失敗の時は良く泣いていた、近所の百姓からは評判が高く、「嫁に行くのか、もったいねえなー」と何度も話した、何のゆかりもない40男に出したくなかった、通称「ナスカレー」はは良い男だったのでしぶしぶ納得した、ついこの前その彼が仲間のお姉さんと友達と判明、「縁の世界、すげー」と、別れを少し納得、でも次のスタッフがはっきりと決まっていない中、気持ちよく最後の挨拶をかわしたが、「あーあーいっちゃうんだねー」女々しく思っていた。その日は木野ちゃんの主産予定日だった。(正月四日現在まだ連絡なし)。

 大晦日、昼にスタッフ候補の25才のユウタロウと初対面、今は三ヶ日のミカン農家で働いていて正月休み、約束の少し前の時間に薪を積んだ軽トラで家に入ろうとしたら、髪の長いラスタの青年が歩いていた、珍しいなと見ていたら、目が合った、「電話のやつだ」。これは面白い、すぐに深く話し込む。古着のビンテージものが過ぎで米国に行ってたら、俺と同い年の親父がガンで帰国後1ヶ月でなくなった。その後、沖永良部島でのじゃが芋農家で「農」に目覚め、オーストらリアなどで体験を続け、今一緒にミカンで働いている5つ上の彼女は妊娠6か月、もうしっかり親族とも了承をとっている、「自然主産」を望んでいるという。彼の母はマサの田舎のすぐ近所、もうお互いに「やるべ」と数時間で決まり。

 

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